ロボットに人間のようなしなやかさを。

本郷 一生 (2006 年度機械B進学 稲葉・岡田 研究室所属 修士課程 2年)
ひとこと

研究で一番やりがいを感じるのは、考え抜いた結果閃いた時。その閃いたアイデアを実装して、それが成功して新しいことができたときは本当に嬉しいですね。

人間のような複雑な動きを実現させる

 マッスルユニットと呼ばれる装置をロボットの骨格に装着することで、その動きを補強する研究をしています。マッスルユニットは人間で言う筋肉のようなものです。内部にはモーターやセンサが組み込まれ、回転数によってユニットにかかる緊張や温度を計測します。そのデータによりロボットに自分の姿勢を認識させます。

 現在この装置を「腱人」というロボットに取り付け、複雑な動作を実現させたいと考えています。私の所属しているグループの夢は研究室で作ったロボット「小次郎」に、自転車に乗って自力で赤門まで行かせることです。

マッスルユニットを搭載したロボット「小次郎」

議論しやすい雰囲気

 私は元々高専出身で、機械工学を学んでいました。ロボットに興味があり、最先端の研究に触れたいという思いから、機械Bに編入しました。機械Bに入って驚いたことは、やはり学生の能力の高さでしょうか。プログラミングやデバイス製作など、幅広くスキルを身につけた人が多いです。授業も先生方が育てようという意気込みが強く感じられ、大変刺激的でした。

 研究室も実際にロボットを扱える稲葉研を当初から志望しており、ゼミや先生の話を聞いて最終的に決めました。稲葉研では皆ロボットを動かしているイメージがありましたが、実際にはシミュレーションしかしない人もいます。関連した研究に取り組んでいる人も多いから質問や議論がしやすい雰囲気で、楽しんで研究ができています。研究室メンバーでご飯を食べに行く時やストレス発散にフットサルをやる時など、メンバーの仲の良さを実感しますね。

ロボットの多種多様な情報を分かりやすく表示しています。

足を動かして学科を選ぼう

 今、学科を決めかねている人は、考えるより動いたほうがよいと思います。学科の中でも様々な研究室がありますし、資料などからではわからない学科の雰囲気というものもあります。是非積極的にゼミに参加したり、研究室に足を運んでみてください。

 皆さんの将来につながることなので、決して妥協はしないでくださいね。