ナノテクノロジーを生物学に応用する。


稲葉 亮 (2007年度機械B進学・下山研究室所属 修士課程 2年)

ひとこと

進振りの底点が高いので、勉強一筋な人が多いのかと思いきや、そんなことはありません。いろんなバックグラウンドを持つ人が集まっているので、人生の勉強にも事欠かない場所だと思います。



見えないものをコントロールする

 カーボンナノチューブという、髪の毛より1万倍も細い繊維を使って、細胞の情報を計測するデバイスを製作しています。痛くない注射針のように、細胞にダメージを与えずに内部に刺して、細胞の内部の情報を計測できるようなモノを目指しています。

 肉眼ではもちろん、顕微鏡を使っても見えないようなサイズの世界なので、日常の感覚は通用しません。だからこそ、電子顕微鏡などで製作がうまくいっていることを確認したときの喜びはひとしおです。

左右の島の間にカーボンナノチューブの橋がかかっています。見えるかな?


まさかナノテクを研究していようとは

 機械Bという学科に入るときは、どうしてもロボットだとか人工知能だとかに目がいきがちです。もちろん自分もその例外ではなく、人間並みの知能をロボットに実装してみたいという気持ちでこの学科を選びました。しかし、配属先の研究室を選んでいるときに、下山研究室がマイクロマシンの研究をしていることを知り、目に見えない世界のモノづくりに興味を持ちました。

 この学科の魅力は、ロボットや人工知能はもちろん、医療機械やマイクロマシンからバイオテクノロジーまで、幅広い守備範囲を持っていることだと思います。授業や演習もそのようなことを考慮してカリキュラムが組まれているので、ハードウェアからソフトウェアまで学ぶことができます。



国際学会の懇親会での一幕。


優秀な研究者の宝庫

 この学科には学内からの進学者だけではなく、他の大学や高専、果ては国外からもどんどん研究者が集まっていることに驚きました。お互いよきライバルとして切磋琢磨することができるので、高いモチベーションの維持ができます。また、研究室の先輩には優秀で親切な方が多く、いつも鋭い指摘やアドバイスをもらえ、とても恵まれた環境だと思います。ライバルたちや先輩に負けないように己を磨き、研究を続けていきたいと思っています。

 学会に参加する人や帰省した人たちが各地の名産品を買ってきたときは、それを肴にお酒をたしなみます。研究の議論からプライベートな話題まで、なんでもありの雑談タイムはストレス発散にもってこいです。