人の感覚をhackする。


伴 祐樹 (2009 年度機械B進学 廣瀬・谷川 研究室所属 修士課程 1年)

ひとこと

学科選びで大切なのは、自分が一番やりたいこと、頑張れることをしっかり見極めることだと思います。色々悩むこともあると思いますが、周りの様子や何となくで判断せず、アンテナを広く広げて自分の目指すことを探してみてください。やりたいことを実現した後の一杯は格別です。



さまざまな形に触れる感覚を再現する

 様々な形のものに触れた感覚を再現できるシステムの実現を目指して研究しています。人がものを触って形を認識する際に、手で感じる触覚だけでなく、実は視覚の影響を強く受けるという現象があります。そのような「人間が世界をどのように認識しているか」という仕組みを理解して、上手に利用することで、簡単な機構でも複雑な触覚体験を作り出せる方法を開発しています。もともと、Augmented Reality(拡張現実感)で現実世界に表示されたCGに、本当に触れることができたら楽しいだろうなと思い、いろいろ試したり、作ってみたものを周りの人に体験してもらったりしているうちに、今の研究内容になりました。
作ったものを人に試してもらいながら研究を進めていくと、周りから様々なリアクションが返ってきて、そこから新しいアイディアが生まれることもあり、楽しみながら研究しています。

システムを作成し、何度も試しながら研究を進めています。


ものづくりの楽しさを体感する

 実際に何かものを作りたい、という思いが強くあり、プログラミングや電子工作等、思いついたアイディアをすぐに形にできるための技術がいろいろ学べそうだ、と考え機械情報工学科に入りました。授業の演習は学んだ内容で自由に何か作ってみるという課題が多くあり、ものづくりの楽しさが体感できる、やりがいのあるカリキュラムだと思います。
一番思い出に残っているのは、学部三年時の終わりにある自主プロジェクトです。「子供の頃からの夢を実現しよう!」とチームを組み、何日も学校に泊まり込むほど夢中になって作業し、Augmented Realityでカードからキャラクタが飛び出してきて戦うというカードゲームシステムを作りました。かなり苦戦しましたが、最終的にシステムがきちんと動いた時には嬉しさのあまり飛び跳ねてしまいました(笑)



先輩や仲間たちとの楽しく熱い議論の中から研究が進んでいきます。


充実した研究室生活

 廣瀬・谷川研究室に入った理由は、この研究室がバーチャルリアリティやデジタルパブリックアートなど、人に新しい体験を与える分野を扱っており、それらについて勉強して、自分でも何か作ってみたいと思ったからです。機械Bの同期は皆勉強熱心でレベルの高さに驚かされることも多かったのですが、研究室では何でもできる吹っ飛んだ先輩がたくさん居て、度肝を抜かれました。ものを作るための機材も様々そろっていてアイディアを形できる環境が整っています。優秀で親切な方がたくさん居て、時にはその人たちに夜遅くまで熱心に研究の相談に乗ってもらったり、刺激を受けたりする一方、様々な趣味を持った方々がいるので色々な話を聞いて見聞を広げる事もでき、非常に恵まれた環境だと思います。
研究室のメンバーは学会や出張等で様々なところに行くことが多く、お土産として各地の名産品やお酒が研究室にやってくることがあります。そんなときには、研究の手を休め、みんなで集まって楽しみます。そうした場でわいわいと、真面目な研究の話からプライベートな話題まで、楽しく雑談することで、研究のいい息抜きになったり、新しいアイディアが生まれてきたりしますね。