ヒトの知能を機械で実現する。

藤井 敬子 (2010 年度機械B進学 國吉・原田 研究室所属 修士課程 1年)
ひとこと

迷ったら、実際に研究室を見に行って、いろいろな分野の最先端に触れてみてください。「すごい!」と思える分野がきっと見つかります。

実世界で学ぶために

 道具をうまく扱うことのできるロボットを目指して研究しています。今までの道具を使うロボットは、「自分がどう動いたら、どういう感覚変化があるはずか」を知っていましたが、実世界の変化全部をあらかじめ知ることはできません。だから私は「感覚刺激はたくさんある中で、どの感覚変化とどの運動が関係しているか」が分かるロボットに取り組みました。これによって、実世界で動く中で、モノやその使い方を学ぶロボットの実現へとつながっていきます。
ヒトは道具を使ったり、あるいは目的に応じて新たに作ったり、さらには今まさに私達がしているように、道具を作るための研究をしたりしますね。まだまだ道のりは長いですが、いつかヒトのようにクリエイティブなロボットができたらいいな、と思っています。

最近読んでいる本。ヒトもロボットも。古典も最先端も。

ヒトとロボットの間で

 実は大学入学当初は脳の研究をしようと思っていました。そんな中、機械Bの先生方によるオムニバス講義を受講したのがきっかけで、知能を作る方向にも興味を持ち、この学科に進学しました。
國吉・原田研究室を選んだのは、ヒトと対比しながらロボットを研究できるところだと思ったからです。研究テーマを自分で決められるのでやりがいがありますし、行き詰ったときは先輩方に相談にのってもらったり、皆で食事に行ったりと、楽しく充実した研究生活を送っています!
研究のために、ロボットだけでなく、ヒトの神経系や発達についても勉強します。知れば知るほど、ヒトはよくできているなあと感心します。今に同等なものを作るぞと、やる気がメラメラ燃え上がる瞬間でもあります。


研究室の学生ミーティング中。仲間と楽しい研究生活を送っています!

ヒューマンパワー!

 機械Bの一番の強みは、人が素晴らしいことだと思っています。この学科には自由な空気が溢れていますが、それは「楽」とは違います。「自由に興味を持ち、発想し、すごいものを作ろう」という気持ちを持った人が多いということです。この学科にきて、尊敬できる友人をたくさん得ました。また、機械Bに進学するまでものづくりやプログラミングとは無縁だった私が、なんとかやって来られたのも周囲の人達のおかげです。ですから、腕に自信がある人もそうでない人も、安心して進学してください。皆さんと一緒にすごいロボットを作れるのを楽しみにしています!