空気が読めるシステムを作る

三浦 拳 (2011 年度機械B進学 原田 研究室所属 修士課程 2年)

ひとこと

学科選びは大学の残り半分だけでなく、多くの人にとっては大学院の専攻や就職など、人生の方向性に大きく影響を与えます。この学科の中心にあるロボット分野は今後急速に社会へ応用が進んでいく領域だと思います。将来自分が何になりたいのか、その分野を学んだ者としてどう活躍できるのかなど考え尽くし、全力で取り組める学科を見つけてください。

いかに自分の研究を魅力的に伝えるかということも、研究室で学ぶべき大切なことの一つです


検索システムに実世界の文脈を考慮してもらう

 実世界の文脈を考慮して、空気を読んだ結果を返答してくれる検索システムを構築しています。
 検索システムの発展に伴い、適切なクエリを入力すれば素早く必要な情報を提示してくれるようになりました。しかし、検索方法に関しては欲しい情報を返してくれそうなキーワードを利用者が考えて入力する必要があるため、検索に慣れていない人にとってはキーワードの選び方が困難であったり、同音異義語などによって思っていた結果が出なかったことに気付いた後にキーワードを変更・追加しなければならなかったり、といったことがよくあります。
 そこで私は、最近開発が進むGoogle Glassのようなウェアラブルデバイスを用い、画像・音声認識などによってから実世界の文脈を取得することにより、空気を読んだ結果を返せる検索システムを構築しています。

思いついたものをとりあえず実装してみて、その後考えるというスタイルが好きです


作りたいものが作れるようになる

 機械情報工学科で学ぶことは他の専攻に比べかなり広域で、実践的・実用的だと思います。3年生の演習ではエンジンの設計・製作やロボット制御のプログラミング、ゲームAIの開発など一通り実践的な課題をこなした後、最後にそれらの総まとめとして各自自由に何かを開発するという機会があります。1年前までほとんど素人だった人たちでも、演習を通して一つの開発プロジェクトを一人で遂行できるようになっています。
 私はもともとロボットを作ってみたかったので、卒業論文の研究ではロボットの機構の設計や組み立て、電子回路の設計と実装、ソフトウェアの理論的構築と実装を全て行いました。もともとほとんど素人だった私がここまで幅広く一人でできるようになったのは、充実した3年生の演習のおかげだと思っています。

クラウドサーバに文脈情報を蓄え、それを様々なデバイスで活用します


学業だけが全てじゃない

 機械情報を選んでくれた人にはもちろん積極的に手を動かして学べることはできるだけ多く学んで欲しいと思います。しかし同時に、大学生にとって大学の勉強だけが全てではないですし、いろいろチャレンジしながらいい進捗を出している人もたくさんいます。私もこの学科に進んだ後にサークルに打ち込んでみたり学生起業してみたり、学業をおろそかにしない範囲でできる限り様々なことに挑戦してきましたが、人間関係や社会など人生にとって同じように大切なことを学んできたと思います。サークルとかバイトとか恋愛とか、そういう大切な人生経験も学業も全部自分のものにするぞという気持ちで残りの大学生活を過ごしていってほしいと思います。

サークルで登山した槍ヶ岳。研究が基本的にインドアなのでたまに外に出たくなります