昆虫の仕組みに学び、ロボットへ活かす

岡 佳史 (2011 年度機械B進学 神崎・高橋 研究室所属 修士課程 2年)

ひとこと

学部生の時にはロボットコンテストのサークル(RoboTech)に所属していて、学科の講義や演習と両立しつつ、日夜ロボットの開発に取り組んでいました。研究室選びでは今までと違った視点に立ってロボットを考えたいと思い、現在の研究室に入りました。この学科に入って本当に多岐にわたる知識と経験が身に付いたな、と実感しています。


コオロギ+仮想環境

 コオロギの視覚情報に基づくナビゲーション行動を調べ、ロボットなど工学的に応用する研究をしています。
 昆虫は人間に比べて非常にシンプルな脳を持っているにもかかわらず、複雑かつ変化の大きい自然環境の中で様々な行動を実現しています。そのような昆虫の仕組みからヒントを得ることで、ロボットや自動車などの新しいシステムに応用できると考えています。
 また、研究室内でコオロギの行動をより詳しく調べられるようにするため、仮想環境を用いた行動実験装置を使っているのも特徴です。コオロギの周囲にディスプレイを配置し、コオロギの動きに合わせて表示する景色を変化させることで、コオロギにあたかも仮想環境の中を歩いているかのように錯覚させることができます。

コオロギは周囲のディスプレイに映し出される、仮想環境の中を歩いています。


自分の手でモノづくり

 機械・電気・制御・情報・・・、機械Bでは様々な知識を学ぶことができます。なぜなら、それらはすべてロボットを作る上では欠かせない知識だからです。
 ですが、知識だけではロボットを作ることはできません。そのことを、実際にロボットを動かす演習や自分でゼロからモノづくりをする演習を通して嫌というほど痛感します。
 それでも機械Bに入った学生は、最後には必ず「自分の手で」モノづくりができるようになっています。そして同時に、自分でモノを作って動かすことの楽しさを心の底から味わうことができるはずです。

実験装置は暗室の中。コオロギとの対話の時間です。


前向きに、やりたいことを見つけよう

 まだ自分のやりたいことが分からないという人もいるかも知れません。そんな人は焦って考えるでもなく、ひたすら悩み続けるでもなく、「気楽に考える」ことが大事だと僕は思っています。
 人生何があるか分かりません。些細なきっかけで自分のやりたいことが見つかることもあれば、今まで何となく続けていたことがいつの間にか自分のやりたいことになっていることもあるでしょう。どんな経緯であれ、それはその人にしかない立派な経験です。
 不安がらずに、目の前にあることに真摯に取り組んでみてください。機械Bにはそんな学生が必ず「面白い」と思える何かを見つけられる環境が整っていると思います。

学部生時代にはロボコンに出場し、世界大会で賞も頂きました!